ブラック労働にハマるメカニズム

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知識習得

このページを開いたという事は、あなたは今の仕事をやっていて、ブラック感を感じているからだと思う。僕も経験したのだが、ブラック企業・ブラック労働というのは洗脳を伴っている。その洗脳とは、就職活動や、新人教育で植えつけられたものもあるし、実は親や学校から幼い頃から植えつけられているものもある。

本ページではこれらの洗脳から目覚めて、ブラックから目覚める事を目的としている。少しでも弊社ブラックかな?と疑問を持っているなら、読み進めてもらい、確認をしてほしい。

ブラックとは経営者からの搾取

まず、労働環境がブラックになってしまう原因を考えてみる。結論から言うと、経営者に搾取されているせいでブラック環境になる。経営者は、労働者に然るべき対価を払わない事により、その差益をフトコロにしまう事ができる。労働者が提供した成果や時間に対して、対価をお金で払っている企業だったら、それはブラックではない。ただし勘違いしてはいけないのは、残業代を払えばブラックではない、ということではない

労働者が残業をして20,000円分の利益を生み出したとする。規定により、労働者には残業代3,000円が支払われた。その差の17,000円はどこへ行くのか?経営者のポケットである。

厳密には企業の利益や内部留保となるのだが、そのさじ加減は経営者がするので、本質的には同じだ。労働者に20,000円が支払われたら、搾取ではない。このように労働者が生み出した利益を経営者が中抜きする事を搾取と呼ぶ。

経営者の立場になって考えてみる

世の中には色んな経営者がいる。社員を大切にする思いを前面に出す聖人君子のような人もいるかもしれない。ただし、それは外面だ。経営者の本質を考えてみてほしい。

経営者は慈善事業をしているわけではない。経営者は利益を出すために企業を経営している。もし自分が経営者だったら、なぜ社員を雇うのか?自分一人では仕事量が多すぎて手が回らないから、自分の代わりに仕事を代行してほしいからだ。その代行は、安ければ安いほどいい。

社員1人を1年間雇用したら、賃金で400万円、保険や交通費、備品などの側面費用で倍の800万円がかかるとする。しかしこの社員に仕事を代行してもらったら、1,000万円の利益になるなら、差額の200万円は経営者のものだ。それをボーナスとして渡すか、来年のために取っておくかは経営者のさじ加減次第だ。まあその事情も分かる。ただその加減が大きすぎる場合が問題なのだ。

基本的には、赤字になるような雇用はしない。自分がもし経営者だったら、と考えたらすぐにわかる事なのに、なぜ気付けないのか。それは、幼い頃から、使われる側の思想を植えつけられて育ってきているからだ。

労働者になるための洗脳

会社に入って一生懸命働いて、認められて出世する。この考え方を、実は我々は幼い頃から学校で植えつけられている。一生懸命勉強し、テストで良い点数を取り、先生に認められて良い内申点をもらう。

会社と学校は非常に似ている。僕もそうだが、文系MARCHの層にはこの思想が根強いと思う。基本的にマジメな人が多いのが文系MARCHだ。親や教師、上司や先輩から言われた事を忠実に守る訓練を、ずっとされてきた。労働者になるための洗脳をバッチリうけてしまっている状態だ。皆勤賞など、その最たるものだ。まるで休むことが悪いことで、休まずに働くことが偉いという洗脳だ。もちろん学校はそれで良いのだが、その「休まないこと=いいこと」という価値観を強く植えつけられている。

参考記事:文系MARCHは営業マン養成所

東大や早慶には、この考え方から逸脱し、尖った思想を持っている人が比較的多い。本当に優秀な人・上の上のハードウェアスペックを持つ人は尖る事がある。文系MARCHはいいとこ、中の上。中の上の能力を持ちつつ、尖っていないから、ソルジャーとして使いやすい。

参考記事:文系MARCHのステータス・特徴

文系MARCHはブラック入社に注意

特にブラック企業は労働者から時間と労力を吸い上げて、利益にしている。いくら自分の賃金を上回る利益を出しても、報われないのはそのためだ。

参考:ブラック労働からの目覚め方

ブラック企業の経営者は基本的に頭が良い。真の利益と賃金の差益を意図的に狙っている。商売の基本は、「安く原料を仕入れて高く売る」だ。つまり安く労働力を買い叩き、高く売る。その差益を大きくするために、ブラック労働を課していく。最悪なのはサービス残業・サービス出社だ。これは経営者が支払う追加コストゼロである。

まさにサービス!仕入れゼロで売り上げが立ったら…?文系MARCHはその育ち方から、ブラックの洗脳にハマりやすい。基本的にマジメだから、キレイに騙されると疑わない点にも注意だ。

ブラックが存続できる理由

さて、ブラック企業・労働の原因は経営者による搾取である事に気づいてもらったかと思う。経営者は、アメと鞭を使って、労働者に時間や労力を差し出させる。労働力を安く(もしくはタダで!)買い叩いている。その買い叩いた労働力で、儲けている

腹が立つ。本当に腹立たしい。世の中おかしいのではないかと思う。でもそんなブラック企業を存続させているのは、ブラック労働を受け入れている人達自身だ。労働力のダンピング(不当な安売り)をしてしまっている自覚はあるか?

社員に適正な対価を支払ってしまったら潰れてしまうという経営者もいる。実はブラック企業はブラック労働を社員に強いなければ潰れてしまう企業なのだ。弱小な会社が、ブラック労働という反則カードを使いまくって、生き残っているだけだ。ちゃんと儲かっている企業は、そんなことをする必要がない。そんな企業にしがみつく必要はあるだろうか?いやない。

人生を吸い取られないように

ブラックは、ブラックでないと生き残れないからブラックなのだ。本来なら自然淘汰されるような会社を延命させてしまっているのは、ブラック環境でも働いてしまう人達のせいなのだ。もしブラック環境で、皆が労働をボイコット(or退職)したら、一番困るのは誰だろうか。

間違いなく経営者だ。

そして逆に、儲かっている企業は社員にブラック労働を強いる必要がない。儲かっている企業は、反則カードに頼らなくても儲かる仕組みがしっかりしている。そういう会社はたくさんある。探し方を知らないだけだ。

参考記事:現状ブラックの営業マンが転職すべき会社とは?

繰り返すがブラック企業は、労働者を燃やして走り続けるボロボロの機関車みたいなものだ。燃料がなくなったら止まる。こんな企業に時間=人生を吸い取られてはいけない。こういう企業は遅かれ早かれ、淘汰されていく。

とはいえブラックを辞めるといっても、生活費がなければ仕事は辞められない。つまり次の職場を確保してからでないと辞められないというのが実情だ。僕もそうだったから、よくわかる。となると、求人情報を探すことになるのだが、自分で探すのは時間がかかるし、よくわからないというのが、特に初めて転職する人のリアルかと思う。

僕の経験から、まずは転職エージェントに相談してみることをお勧めする。まず自分の市場価値がどのくらいで、世の中にはどんな求人があるのか、まず知っておくことは大きな意味がある。ブラック労働で疲弊してしまってからではエージェントに面談に行く気力すらなくなってしまうので、早めに接触しておこう。

続き:ブラックが労働者を錯覚させる仕組み

参考記事:転職エージェントをオススメする理由

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