文系MARCHは営業マン養成所

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知識習得

文系MARCHは就職するとほとんどが営業部に配属される。そもそも文系の経済・商・経営という学部に入学した時点で営業マンになる事がほぼ決まる。

この事を知らずに受験する高校生がほとんどだ。就職活動に直面した時に初めて「あっオレ、営業マンになるしかないんじゃね?」と気づく。

何を隠そう、僕がそうだった。

経済学部の勉強の意味

経済学部の勉強(ミクロ・マクロ経済学など)は、官僚になって日本の政策を動かすような立場にならなければ実務で使う場面などない。もしくは大学で経済学の研究者となるか。一生懸命勉強したところで多少、新聞を読んで理解できる程度だ。ぶっちゃけ池上彰の番組のほうがわかりやすい。

ではそういう文系学部の存在意義とは?結局は営業マンの養成所なのだ

もし僕が高校生の時にそれを知っていたら、違う学部を目指していた。当時は学校の先生も、親も、偏差値至上主義で、その後の進路の事など考えていなかったように思う。通える範囲で、できるだけ偏差値の高い大学の学部へ入る。それだけを目指して勉強していた。

文系大学の実態を知っているものがいない。もしくは実態を教えない。教えられない。ほとんどの文系学部卒の新人は大企業でも中小企業でも、営業部に配属される。もちろんMARCHも例外ではない。そういう要員として採用されたのだから。

「コミュニケーション能力」の正体

よく、就職活動においてはコミュニケーション能力が重要と言われる。このコミュニケーション能力とは、いったい何なのか?

  • プレゼンテーション能力
  • 論理的思考能力

というアカデミックなものではない。

要するに人当たりがいい=愛想があるということだ。人柄とも言える。どんなにプレゼン能力やロジカルシンキングができても、愛想がないとコミュニケーション能力はないという判断になる。さらに噛み砕くと

  • 上に対して従順そう
  • 容姿がいい

という評価も含めた「コミュニケーション能力」なのだ。とても主観的で直感的なもの、ぶっちゃけ動物的な本能のはたらきが、コミュニケーション能力の正体だ。体育会の学生が好まれるのは上下関係を刷り込まれており扱いやすいからだ。なんともくだらないが、事実は事実だ。知っておこう。

営業職としての採用

新卒の就活の場合、総合職の求人だが、文系MARCHという時点で営業マンとしての面接を受けていると考えてよい。先述の意味でのコミュニケーション能力があると認められたら、採用となる。総務や人事もあるんじゃないのか?と思う人もいるかと思うが、それはごく少数だ。そういう間接部門というのは、実は

  • 営業で成果をあげられなかった人
  • あげられなさそうなコネ入社の人

を雇うために用意されたポジションだ。

大企業でも中小企業でも、優秀な営業マンは必要だ。数字をあげられる営業マンをわざわざ総務や人事に回さない。もしくは本当の出世コースに乗った人が、経験として一時的に配属され、さらに出世するために配属されることはある。

間接部門への異動は

  • キャリアを積むため
  • 内部の事情を勉強させるため

とかいう理由で異動させるのだが、それは建前だ。営業マンとして使えそうにないから、他の可能性がある新人を補充するために異動をさせ席を空けるのだ。だから文系という時点で、最初から間接部門など志望してはいけない。不採用の嵐になる人はここを履き違えている。

営業マンに育成される文系学生

ここまでを整理する。

  • 日本の大学はサラリーマン養成所
  • 文系学部という時点で営業マン枠
  • コミュニケーション能力の正体は愛想

実は日本の文系大学生は無意識のうちに営業マンとして育成されている。講義で経済を勉強して、ちょっと賢くなる。大体の講義はマジメに出なくても単位が取れるので余暇時間が増える。その時間で遊んだりバイトをする。遊びに対する知見が広がりコミュニケーションの幅が広がる。

飲み会もして、お酒に慣れる事ができる。サークルや部活で上下関係も学ぶ。居酒屋でバイトして接客(愛想)を学ぶ。これを4年間繰り返して、営業マンに必要な資質を無自覚のうちに習得しているのだ。

逆に、理系の大学生たちは

  • マジメに講義に出る
  • 実験とレポート作成
  • ゴツい卒業論文と発表会

その重さは文系の卒論とは比べ物にならない。営業マンとしての資質は身につかない生活になっている。そういう事もあり、理系大学生は研究者や技術系の職業に就くのは当たり前なのだ。

自覚する事が大切

文系MARCHは、大学というサラリーマン養成所で無意識のうちに営業マンへ育成されているという事を認識してもらったかと思う。この認識がないと、営業以外の他職種への期待をしてしまい、企業側のニーズ(需要)と合致せず、不採用の嵐となる。100社落ちましたとか言っているのはこういう人だ。営業志望と明記して100社落ちるなど、まず有り得ない。

猫が魚を欲しているのに、バナナを見せても意味がない。自分の希望がどうであれ、社会から、企業からは文系MARCHは営業マン候補として見られているのだと知り、次に進んでほしい。

続き:文系MARCHの需要とは

(2020.3.28追記)本記事で述べたように、文系学生になった時点で営業マンになることからは、ほぼ逃れられない。残念ながら、そういうものだ。ならば、このことから逃げるのではなく立ち向かった方が健全であろう。しかし!営業マンとひとくくりにしてしまうと危険だ。ブラックな待遇を強いられる営業マンが大多数な中、少数だがホワイトな環境の営業マンもいる。私はその両方を経験して得た知見から、電子書籍を書いた。ブラックとホワイトを分ける要素とは何なのか?という本だ。

この記事でその書籍の詳細と解説をしているので、興味がある人は読んでみて欲しい。ホワイトな営業職は、確かに実在している。

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