余剰時間の使い道

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知識習得

儲かっている化学メーカーの営業マンになり、基礎力をつくと「店番」を効率よくこなすことができるようになる。そうすると、必然的に時間が余る。この余った時間をどう使うかを紹介していく。

結論から言うと、時間を無形の資産に変換する。

本業の新規開拓

まず、本業では新規開拓に費やすのが良い。手持ち無沙汰だからといって、大した用事もないのに既存客に訪問することはやめよう。僕もかつては、お茶を飲んで世間話をするだけの訪問をしていた時もあったが、営業的な価値はなかった。しかし、世間一般のオジサンは結構そういう訪問をしている。それが仕事になると思っている。実際、それが仕事になった時代もあったからだ。

そういう訪問が有効だった時代とは、化学品の品種も少なく、クオリティが似ていていコモディティ品しかなかった時代だ。どこの製品を買っても同じ、という状況だったから、人間関係だけで採用された時代もあった。

だが現在は、要求水準が上がっている。性能もコストも要求水準が高い。それまで不可能だったことを打ち破らなければ末端の製品は売れないからお客様からの要求水準は上がる一方だ。この環境においては、人間関係は大きな助けにならない。たとえ営業マンに愛想がなくとも、高性能でコストが低いものが持ち込まれたら、お客様は採用するのだ。

我々新しい世代の化学メーカー営業マンは、それに応えられるような動きをしよう。もちろん、開発するのは営業マンではなく技術部だから、技術部の歩みに合わせる他ない。この開発には時間がかかる。そしてそのことは皆よく知っている。新たな開発は年単位の仕事だと化学業界全体で、知っている。だから、この案件を数件、走らせていれば社内には十分なエクスキューズ(言い訳)になる。

ただし、このように新規開拓に費やすのも良いが、費やし過ぎてもあなた個人への見返りは少ないことを忘れないでおこう。ほどほどでいい。化学メーカーであるなら、1〜2年単位で1件の新規開拓ができるようなペースで十分だ。むしろやり過ぎは周りのオジサン達の嫉妬を招く。平均よりやや上くらいがサラリーマンにはちょうどいい。

余剰時間を新規開拓の実績という資産に変換しよう。

勉強(情報収集)

次には勉強をオススメする。文系学生なら4年間の大学生活はテスト前しか勉強しないだろうし、就職からの数年は仕事に慣れるのに必死で、職務に関連する勉強でイッパイイッパイだろう。僕もそうだった。

多くの人は社会人になると、勉強をしなくなってしまう。定期テストもないから勉強の必要性がないし、忙しくて時間が作れなかったり、肉体的・頭脳的に疲労して勉強する気力がなくなるから、勉強をしない。自分は怠け者だ…と自己嫌悪に陥ることはない。これは精神論だけで片付く問題ではないからだ。意志の力は有限であり、それに頼り続けるのは近いうちにストレスになり、結局続かない。

勉強といっても堅苦しいことではない。「情報を仕入れる」ことをすればいい。つまりインプットだ。これは書籍に限らず、サイトやブログ、youtubeなど、様々な方法がある。インプットするには、働き過ぎてはダメだ。精神力・気力というものは有限であり、雇われ仕事にそれらを費やしすぎると勉強の分が残らない。精神力や気力は目に見えにくいが、確実に存在する。それを温存してインプットに向けていこう。インプットも精神力を消費するからだ。

普通に会社員として生活していると、入ってくる情報は固定化してくる。自分が属する業界のことが中心になる。多様な視点を失いやすくなる。そしてマジメにサラリーマンをやっている人ほど、自分の時間を作れない。それが悪循環を生む。社畜一直線コースだ。

儲かっている化学メーカーの営業マンになり、仕事を熟練すると、勉強をする時間と気力を生み出せて、気力を温存することができる。

ちなみに僕は雇われ人からの脱出方法として不動産投資を学んでいる。かなりの情報量と教材、そして資金が必要だ。資金は地道に貯金をしているので時間がかかるし、知識習得も時間がかかる。ここに余剰の時間を投入している。余剰時間を知識という無形資産に変換しよう。

創作活動(アウトプット)

余暇時間には創作活動を取り入れよう。僕が今こうしているようにブログを書くのも良いし、イラストを書いてもいい。パソコン系に限らず、自分が好きなこと、興味関心を持っているものをただ消費するのではなく、創作してみよう。

創作、つまりアウトプットをしようとすると、莫大なインプットや実験が必要だと気づく。試しに作ってみると、とても時間がかかる割にはしょぼいものしか作れない。これに気がつくのが重要だ。これを錬磨していくには多くのインプットと実験が必要で、その原資は時間と気力だ。

ここに営業を効率化した余剰の時間を投入しよう。アウトプットがあるから、インプットが真剣になる。アウトプットという必要性があるインプットは、吸収も早いし強くなる。

有用なアウトプットをしていると、信用が生まれる。見てくれるファンが少しずつ生まれてくる。これは、あなたの発信が有用で、信用できると思われている証だ。余剰の時間をあなた個人の信用に変換できる。

ゴルフの練習

ゴルフの練習もオススメだ。一見、仕事や独立に関係なく、ムダに見えるかもしれないが、一定のレベルに到達すると立派な無形資産になる。具体的には100を切れるレベルだ。アベレージで95前後になれば、なお良い。

社会におけるアッパークラス(お金持ち、社長など)ほどゴルフに関心があり、修めておけば彼らとのコミュニケーションの手段になる。アッパークラスが好む趣味を身につけておくことは、長い目で見て役に立つ。アッパークラスは、ゴルフやワイン、クラシック音楽や美術を好む。真のアッパークラスほど、教養を求める傾向がある。今日明日にすぐ使えるものではないが、若いうちに修めておくといざという時に使える。

特に僕がここでゴルフを推奨するのは、上手くなるのに時間がかかるからだ。ワインやクラシックは、一定のレベルは割とすぐに身に付く。もちろんオタクレベルになるには時間がかかるが、そこまでは要求されない。だが、ゴルフはそうもいかない。アッパークラスの人ほど、ゴルフ暦は長いし、上手い。スコア80台平均、70台も出せる人も少なくない。こういう人たちと一緒にプレーするのには最低限100が切れないと、とんでもなく迷惑をかけてしまう。

そういう人たちに「ゴルフやるの?いつもどれくらいで回る?」と聞かれた時に「120くらいですね〜」と答えたら、誘われない。ここで「100いくかいかないかくらいですね」とか「95くらいが多いですね」と答えられたら、誘われる権利が発生する。スコア95〜100というのは多くの場合、パッティングやアプローチで細かいミスをする程度であり、進行に支障がないレベルだと判断できるからだ。110以上のスコアを出す人は、ドライバーがOBばかりとか、バンカーから出られないとか、そういう全体の進行を遅らせてしまうレベルだと読み取れるので、上手い人は誘わない。スーパープレイは必要ではないが、滞りなくご一緒できるという腕前は必要だ。

そして土日に適当に練習しているだけでは100は切れない。ほとんどのゴルファーが100を切れずにゴルファーとしてのキャリアを終える。余暇時間と気力体力があるので、それを使って練習したり、ゴルフ書籍で勉強したり、youtubeでレッスン動画を観たりする。ゴルフの腕前という無形資産は目に見えにくいけれど、若いうちから貯めておくと良いことばかりだ。

余剰時間をゴルフの腕前という無形資産に、変換しよう。

まとめると、効率化して生まれた時間を

  • 新規開拓(ほどほど)
  • 勉強(インプット)
  • 創作活動(アウトプット)
  • ゴルフの練習

これらに割り振っていく。僕はかつて、暇すぎて龍が如くシリーズを全部通しでやったり、スマホ版マイクラに数百時間を投入していたが、完全に無駄時間だったなと後悔している。せっかく生み出した余剰の時間を空費しないよう気をつけてほしい。

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