履歴書と職務経歴書を読んでもらい、面接に呼ばれることになったということは、先方から会いたいと思ってもらえたということ。書類では読み取れない実人物を鑑定してみようという段階に進んだのだ。だが調子に乗ってはいけない。履歴書・職務経歴書はあなたのカタログにすぎないのだ。
身だしなみ
外見というのは、その人の内面がにじみ出る。パッケージだ。
- 髪型
- ネクタイ(緩み、結び方)
- 靴(種類、色、手入れ)
- スーツ(サイズ、色、手入れ)
- 色使い
- バッグなどの小物類
自分の内面を反映しているのが外見だ。外見を見ればその人の内面もあらかたわかってしまう。顔立ち・体つきでも、どんな生活をしているのか想像がつく。まずは基礎編として、営業マンに要求される身だしなみについて、基礎から勉強しよう。
立ち振る舞い
キーワードは明るく元気よくを推奨する。採用側が心配しているのは
- すぐ辞めちゃわないか
- 素直に勉強してくれるか
まずこの2点で、明るく元気であればやめなさそうな印象となる。ポテンシャル採用なので、今は知識がなくてもよいが、勉強はしてほしい。自分が採用側で40〜50代のオッサンなら、どんな部下が欲しいか?という視点を持とう。
すると目指すべきキャラは決まる。ただ、自分を180度偽っても後々、苦しい。多少盛る程度にし、波長が合う会社と出会おう。化学業界は陽キャでなくても大丈夫だ。
笑顔と愛嬌
前項の明るく元気に!と関連するが、良い笑顔を持つ人は営業で無双ができると憶えておきたい。花の慶次という漫画で、主人公の慶次は権力者、豊臣秀吉と面談をする。そして慶次はちょっとやらかしてしまい、秀吉は激怒。あわや殺されそうになってしまう。そして秀吉に問い詰められる。そこで慶次は答えに困ってしまう。メチャメチャ詰められて最終的には
「手前にもわかりませぬ」
と汗をかきながら苦笑いをする。この笑顔を見て、秀吉は怒りが解け、慶次を許し、逆に褒美を与えた。これは漫画ではあるが、実際の営業の場面でもこういうことは多い。こういう苦境を切り抜けるのは、愛嬌のある笑顔だ。これができれば雰囲気良く面接を進めることができる。
テクニックとして難しいと思われてしまうかもしれないが、この笑顔の根底にあるのは「わからないことはわかりません、てへぺろ」という、一種の可愛さだ。文系MARCHならできる人も多いと思うが、このように笑っても良いんだよということを伝えたかった。面接となると固くなってしまう人も多いので。知らないことを素直に知らないという素直さなども見られているのだ。
質問すべきこと
僕が推奨している会社は化学業界で儲かっている会社だ。なぜ儲かっているのかを素直に聞いてみると良い。きっと「こういう製品でシェアをとっていてね…」と説明してくれるはずだ(事前調査により、知っているけどあえて聞く)。儲かっている会社なので、気持ちよく話してくれる。
また社内の雰囲気を知るために飲み会やゴルフについて聞くのも良い。その時前段階として、ゴルフをやってみよう。もしくはやってみたいという意思を明らかにしよう。お酒は飲めることにしておこう。もちろん社員として、戦力としての面接ではあるが、同時に仲間、友達の輪に入れたいかどうかも問われているのだ。小学生のころ、流行っていた玩具やゲームがあったと思う。共通の話題を一緒に楽しめる仲間でなければ、楽しくやっていけないのはわかるだろう。
質問すべきでないこと
福利厚生や残業などについて聞いてはいけない。これらの情報は事前にエージェント経由で確認すること。「もらう意識」は消していくこと。雇う側は「もらうこと」ばかりに一生懸命な人を仲間に加えたいと思わない。求めているのは一緒に成果を上げて、楽しく仕事ができる人だ。
僕が推奨する儲かっている化学メーカーは、そんなに業績を伸ばす必要もない。成果はそこそこでも人当たりの良いマトモな人が欲しい。いくら仕事ができる人でも、周りとうまくやれない人は採用できない。
以上、面接に臨む際のテクニックについて説明した。
続き:受けても良い内定か?
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