「コスパ良い企業の探し方」という記事には多くの質問をコメント欄より頂いております。
気がつけば膨大な量の質疑応答になっておりましたので、ここらでひとつ、編纂し直してみようと思い立ちました。
読者の皆様の率直な疑問の宝庫と思いますので、個別記事にして紹介していこうと思います。
下記のコメントを頂きました。
や より:
2020年6月10日 12:57 PM (編集)製品群が広い会社は危険でしょうか?
樹脂の専業メーカーであれば、ゆるふわな営業マンになれると思います。しかし、たとえば樹脂+半導体材料の会社だった場合、半導体へ配属されるリスクもあるかと思います。
また化学だけでなく、機械や商社も兼業している会社もあります。
たとえば半導体は変化が速く積み重ならない分野なので美味しくなく、その事業に配属されると激務というリスクがあるかと思います。
そうだとすると、あまり手を広げていないメーカーのほうがおすすめでしょうか。
【まとめ】
「専業メーカー」を狙うべきでしょうか。
製品群が広い会社は危険か?
樹脂+半導体材料の会社の場合、樹脂に配属されたらゆるふわだが、半導体へ配属されたらゆるふわできないかも?
(回答)
事業部が複数ある会社はありますね。
その通り、リスクはあります。
細かく考えていくと、樹脂メーカーでも「建材」や「紙」関連はちょっと大変ですね(経験談)。
化学だけでなく、機械や商社も副業で行っている会社もある。
変化が速く積み重ならない分野に配属されるリスクも考慮すると、専業メーカーがおすすめか?
(回答)
その通りです。専業メーカーがおすすめです。
手を広げる会社は真の化学メーカーではなく、加工屋さんだと思います。
もしくは、商社からスタートして、売れ筋で作りやすいものを自家製で作り始めて気づけば半世紀、というパターンもあります。
どちらの場合でも「化学反応」をやっているかどうか?がポイントです。
マシーンで塗ったり加工してるだけ、溶剤の単純な配合(混ぜている)や希釈、小さく小分けしているだけの会社も多いので注意が必要です。
商社を兼ねるのは、よほどの大企業であれば商事部門や子会社で商社をもっているパターンもありますが、珍しいですね。
先述の、商社からスタートしたパターンも考えられます。
【まとめ】
「専業メーカー」を狙うべきですか?
(回答)
おすすめします。
少し前までは、手広く扱うという会社も多かったのですが、そういう会社は特化したものが作れずに、差別化できずコモディティ品の競争に陥って、結局は事業売却や撤退をしています。
特にこの2〜3年はそれが顕著です。
「選択と集中」が重視されてきていると思います。
専業の方が知見も深まりますし、現代の技術は、そのように特化した会社でないと技術的に突破できないようなところまで進歩しています。
手広く兼業でやっている会社は、研究員や投資も分散しますので、やはりそのような特化した技術というのは難しいと思います。
分野に関しては、樹脂に限定せずともいいですが、とにかく「化学反応」しているかどうかがポイントです。
ゆるふわにこだわるなら、専業の方が配属後リスクは少ないと言えます。