コスパ良い企業の探し方

知識習得

大企業のホワイトな労働環境にある人はこのページにたどり着かないと思う。ホワイト大企業に入り、高給をもらいつつ休みや時間もしっかりもらえる既得権益の内側に入れるのが日本においては最強だからだ。そういう仕事ももちろんあるが、文系MARCHがそこに入るのは非常に難しい。可能性はゼロではないが、すごく低い。だとしたら、そんな確率が低いものを求めるのではなく、実現可能性があるコスパ良好企業に入ることを目指していこう。

コスパ良好な会社とは

本サイトでも繰り返し述べているが、とにかく儲かっている会社に入ることがマッタリホワイトの第一条件だ。しかしながら四季報などを見ると、儲かっている会社は多いし、数が多くて探しきれないとも思う。

また、仮に黒字でもブラック労働が蔓延している会社というか業界もある。僕もかつて勤めていた会社は黒字経営で、実際に儲かっていたが、内情はブラックだった。僕はもうそんな会社で働きたくないと強く思っていたので、真に居心地の良い環境を探したかった。その手法を説明する。

儲かっている業界を探し出す

僕はまず、企業一つ一つではなく、業界で分析した。僕はかつて建設業界で働いていたのだが、業界全体に賃金不足を感じていた。業界全体にカネがないなと、営業をしていて肌で感じていた。ただそれは具体的な数字で言い表せていなかったのだが、数値化・可視化することができたので共有する。経済産業省が毎年出している『企業活動基本調査』には詳細な情報が記載されている。そこには様々な情報が記載されている。

  • 法人数(会社の数)
  • 従事している労働者の数
  • 売上額
  • 利益

ただ、この資料を確認してもらえたらわかることだが、金融や不動産などのいわゆるサービス業の統計データはない。製造業と卸売業、小売業のデータだ。僕としては金融や不動産というマンパワーに頼るタイプの営業はブラックになる可能性大なので除外して考えている。コスパよく、マッタリとした企業とは、先述のマンパワーに頼る労働集約的な会社ではなく、生産設備に重きを置く設備集約的な業界つまり製造業(メーカー)に多いからだ。

就業人数と利益に注目

今回は現時点での最新版ということで『平成29年 企業活動基本調査速報』から数字を引用する。平成29年版だが、中身のデータは平成28年(2016年)のものになる。中でも、僕が重視したのは労働者の数と利益率だ。利益を労働者の数で割れば、どれくらいの賃金が分配されるのかがわかると考えた。もちろん、役職や勤続年数に影響されるので、全労働者がその賃金にはならないのではあるが、全体的な指標になる。僕が考えていた「建設業界の賃金不足」という概念はこれで説明できた。

建築業界のように、数兆円規模の業界であっても、そこで働く人が多ければ、一人当たりの賃金は減る。逆ならば一人当たりの賃金は大きくなる。当たり前だが、僕らは業界全体の規模ばかりに注目しがちだ。

さて、このページを見ているあなたは時間短縮を希望しているだろうから、結論から言う。化学のメーカーで決まりだ。

化学メーカー、一択

先述の経産省の資料はエクセル形式なのですぐに確認、計算ができるのだが、売上高や利益額を労働者の数で割ってみれば、一人当たり売上や利益が簡単に出る。すると「付表1」よりH28年の「製造業」の中の「化学工業」は

  • 企業数 925社
  • 労働者 48万人
  • 売上高 29兆円

という数字が読み取れる。これを1社あたり、そして労働者1人あたりに換算していくと、大体の業界この化学業界よりも悪い数字になる。特に売上高29兆円÷労働者48万人=6,008万円/人という数字は圧巻だ。ほとんどの業界が勝てない。むしろ食品製造業などは3,349万円/人となっている。

唯一、自動車関連の業界(輸送用機器器具製造業)が

  • 企業数 1,333社
  • 労働者 105万人
  • 売上高 70兆円

6,638万円/人となっており製造業で最大規模だ。その次が化学だ。

※石油関連はチート(企業数50、2万人で8兆円=4億円/人)であり、超大企業しかないので文系マーチに縁はないため除外した。

※正直、まだデータをまとめきれておらず申し訳ない。なるべく早めに図表とグラフを実装するべく努力するから待っていてほしいが、嘘はついていないので経産省のデータを参照してほしい。

また「付表5」は利益にも言及しており、この表は既に1社あたりの数値で集計されている。それによると化学工業はH28年には下記の数字を叩き出している。

  • 純利益 26.9億円
  • 営業利益率 9%
  • 経常利益率 11%

これは図表の中でもトップクラスの数字で、自動車業界は下記数値となっている。

  • 純利益 31.1億円
  • 営業利益率 4.2%
  • 経常利益率 7.9%

さすがに絶対数では我が国の基幹産業である自動車関連に軍配があがるが、その中身は自動車業界よりも良いということなるのだ。ちなみに製造業は平均で営業利益率4.8%であり世間一般でも製造業は5%の営利が妥当と言われているので化学業界のポテンシャルを十分に感じてもらえたかと思う。

※こちらも図表が間に合わず申し訳ない。

文系が少ないブルーオーシャン

こうして数値で可視化すると、いかに化学業界が優れた収益性を持っているかをわかってもらえたかと思う。特に今回の分析で注目してほしいのは労働者数だ。

化学業界の48万人というのは、下記業界と比べてかなり少ないことがわかる。

  • 自動車 105万人
  • 情報通信業 106万人
  • 卸売業 152万人
  • 小売業 85万人

労働者は労働者同士で競争をする。競争相手が多ければ多いほど、競争は熾烈になる。さらに先述の通り、売上高・利益率でも化学業界は自動車業界に引けを取らない。それなのに労働者数は半分以下なのだ。

これはなぜなのか考えてみたが、やはり化学という単語をアレルギーにしている文系が多いからではないだろうか。自動車やITならば、文系でもやれそうな気がするから、応募する。しかし化学は、最初から無理だと決めつけて、皆、応募すらしない。僕もそうだった。それがこの競争が少ないのに美味しい状況=ブルーオーシャンを作り出している原因だと僕は思う。

さて、狙う業界が化学だと決まったからには、早速次のステップへ進もう。いよいよ転職活動をスタートするのだ。

続き:転職活動を始める、とは

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