文系MARCHはソルジャー不可避?

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知識習得

文系MARCHは企業のソルジャー(兵隊)になるしかない、と数多くの意見がネットには溢れている。僕だって「そんなことないよ!」と言いたいところだが、事実なんだから仕方がない。

ソルジャーは嫌だ、兵隊・足軽は嫌だ…と願ったところで社会からソルジャーとみなされている事実は変わらない。一生懸命に逆らっても、頑張っても、社会の文系MARCHに対するニーズがソルジャーなのだから、そこにクレームをつけても仕方がない。

それならば…環境に適応し、ハックしてやろうじゃないか。

僕は自身の経験や、学友達の体験を聞いて、ソルジャーにもいろいろあると知った。

大企業のソルジャー

まず文系MARCHソルジャーの典型は、超大企業の総合職だ。

具体的にはメガバンク、保険会社、著名な大手メーカー等だ。これらの企業は一部上場の、誰もが知っている企業だ。就活生はとりあえず知っている会社から受けようとするので、まず最初に目に付くトップ層の企業となる。こういう企業はネームバリューがあるから多くの旧帝大、早慶も集める事ができる。

つまり買い手(企業側)が強く、選び放題ということだ。

ちなみにMARCH学歴なら、書類通過して一次面接は呼んでもらえる。しかし終わってみればMARCHの内定者は少数派となる。格別に容姿や雰囲気が良く、話術に優れ相手のニーズを満たせるコミュ力がある等、一芸に秀でている者が内定を得ている。

採用側も「掘り出しものがいないかな」程度にMARCHを面接に呼んでいるのだろう。このように狭き門なので、もし入れたとしてもソルジャー枠なのは察してもらえるかと思う。ソルジャー枠というのは、経営側になれる可能性が極めて低いということを意味する。

ソルジャーという生き方の是非

前章でソルジャーは避けられないと述べた。

しかし、ソルジャーという生き方そのものは悪くないと思う。逆に、ソルジャーでない生き方とは、総大将か指揮官となる。会社組織に置き換えたら、経営者(社長)か幹部(役員)、部隊長(部長・課長)などが非ソルジャーと考えられる。

しかしよく考えてみると、部長や課長は役員の部下だし、役員も社長の部下である。となるとピラミッドの頂点の社長以外は皆ソルジャーだ。さらに上場企業なら社長でさえ株主の言うことを聞かなくてはならない。

多少、社内でエラソーにできる程度でソルジャーを脱せると思ってはいけない。

ソルジャーから脱するには、自分が経営者となり、かつ株主が自分自身という形しかない。つまり、99%の人はソルジャーを避けられない。そしてソルジャーでも、日本なら十分に生きていける。ただそのソルジャー的な働き方が、

  • ラクでお得なソルジャー
  • キツくて損なソルジャー

この違いは確実にある。

ラクでお得なソルジャーを目指せ

ラクでお得なソルジャーの条件を考える。

  • 業務の強度が低い(ラク)
  • 競争相手が少ない

この2つの条件があれば業務による心身の損耗も少なく、ライバルも少ないので、そこそこの成果でも評価をされやすい。競争なく自然と階級アップし給与も上がる。つまりラクでお得なコスパの良いソルジャーライフを送れる。逆に、

  • 業務の強度が高い(キツい)
  • 競争相手が多い

この条件では、キツい業務により心身を損耗してしまう。次にライバルが多いため、よほど大きな功績を上げないと評価されにくい。ライバルは同期だけでなく、多くの先輩・後輩もいる。それらとも戦って、勝たなくてはならない。大きな功績は、それ相応の努力や幸運を要する。このような条件ではツラくて損なコスパの悪いソルジャーとなってしまう。

文系MARCHがとるべき戦略

僕は自身の経験から、文系MARCHは学歴でアドバンテージは無いから、実力で功績を積み上げるべきだと考えている。そして、旧帝大・早慶でまみれている大企業よりも優良な中小企業で思いっきり成果を出し評価され、昇進するのがコスパが良いと思う。

今でも大企業には、学閥というものがあり、それで昇進が決まってしまうという。大学どころか名門の私立高校の学閥すらある。このような環境にわざわざ入り込んでも徒労に終わる。残念ながら、このような現実があると知っておくべきだ。これは優秀な人材が多いという面もある。

一方で中小企業には人材が少ない。一般人に知られない商売をしているから、就職サイトに載せても応募がない。さらに近年は少子化かつ好景気のため、売り手市場・大手志向となっている。

それでも超大企業は選び放題だから、偏差値の上から順に採用をしていく。そして多くのMARCHは撃沈し、行き場を失ってブラックに流れ込むハメになってしまう。

僕はこの道を辿ってしまった。これを読んでいる人には避けてほしくて、このサイトを立ち上げた。

コスパ良好企業の実態と感想

僕は運良くブラックからコスパ良好企業へ転職を果たした。その中で思うことがいくつかある。中小企業では若い同年代が少ない。ライバルが少ない。そもそも若いというだけでかなりのアドバンテージとなる。

自分の親みたいな年齢(50-60代)のオッサンが今でも最前線で営業しなくては人手が足りないような会社ばかりだ。エクセルやワードがマトモに使えない人ばかりだ。その中で相対的でなら成果は出しやすいし、デジタルネイティブな若者は重宝される。未だにファックスが現役で、GoogleからYahooを検索してYahooの検索窓から検索しているような人達が中小企業では主力だ。

そんな中小企業においては、大企業では役に立たないMARCHという学歴でさえ輝きを持ち始める。中小企業は日東駒専や近畿大が主力だから、MARCHでも希少だ。そのため、ちょっと努力して成果を出すだけで無双ができる。

文系MARCHは能力的には中の上だが、中小企業で活躍するには十分だ。僕は、中の上の能力を有する文系MARCHが中小企業に行き渡り、業務の改善ができたらこの国はもっと生産性をあげられると思う。そうすれば、もっと豊かな国になるのではないだろうか。

ただし繰り返すが、どんな中小企業でも良いわけではない。儲かっている中小企業というのが大切だ。

(2020.3.28追記)そのことについて電子書籍を書いたので、興味がある方はぜひ。

どんなコンセプトの書籍かはこちらの記事で詳細に書きました

続き:「営業 きつい つらい」の真実

参考記事:コスパ良い企業の探し方

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