この記事にたどり着いたということは、少なからず自分の勤務先がブラックなのではないか、と思っているはずだ。
その疑問は転職エージェントに相談するのが最適だが、それには少々ハードルがあることもまた事実かと思う。
まずは書籍から情報収拾を行うのも有効だ。
僕が実際に、ブラック企業の洗脳の解除に有効だと思う書籍をご紹介する。
NOと言えない若者がブラック企業に負けず働く方法
『NOと言えない若者がブラック企業に負けず働く方法』河村遼平 晶文社 (2014)
この本は「ブラック企業とはどんな会社なのか?」というところから始まり、
そこからどうやって脱却すべきなのかという実用的な情報が載っている。
労働基準法についての言及もあり大変勉強になる。
僕は、この本を読んで重要な価値観を学んだ。
それは、ブラック企業で働く社員が、ブラック企業を延命させているということだ。
ブラックな労働環境に「NO」という人がいないから、経営者は改善をしない。
また、低い賃金で働いてしまうから、ブラック企業に利益が残って、存続を許してしまう。
つまりブラック企業で苦しんで働いている人というのは労働力のダンピングをしてしまっているのである(ダンピング=不当な安売り)。
自分が、ブラック企業の延命に協力してしまっている。
なんということだ…この価値観を学んだ時から、僕は転職活動を開始した。
社員が働いてくれなくなったら、一番困るのは経営者だ。
そのことを皆、うまく洗脳されて誤魔化されている。
ブラック労働を甘んじて受け入れて、従事している人は労働力のダンピングをしていると思った方がいい。
その差額は、経営者のポケットに入ったり、その憎たらしい会社の運営費にされているのだ。
その差益がなかったらとっくに潰れてしまうのがブラック企業。
自分の取り分(給与)を減らされて、それがブラック企業の運転資金になっているという自覚を持った方がいい。
人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点
『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』木暮太一 講談社(2018)
『資本論』(マルクス)
『金持ち父さん・貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)
という歴史的名著を組み合わせ考察した一冊。
僕が最も感銘を受けた部分は「賃金は労働力の再生産コスト」という考え方だ。
労働者に支払われる給与というのは、人間一人が持つ労働力を再生産するための必要経費を支給しているに過ぎない。
だから、「明日も会社に元気に出社する」ための必要経費以上に、多くのお金はもらえないのだ。
ぱっと見、高給な人は、それなりのストレスを受けているからその解消や、それなりの身なりをするために賃金を多くもらっているだけなのだ。
もしくは、養う家族がいるから、その分の必要経費ということなのだ。
僕はこの考え方をニュースのアプリでちょっと読んで、興味を持って購入した。
眼から鱗が落ちるとはこのことか、と大変勉強になった。
上記の考え方でいくと、労働者をやっている限り、頭打ちじゃないかと感じるかと思う。
もちろんその通りなのだが、筆者は独立には触れずに第6章において解決策を提示している。
あまり書くとネタバレになってしまうから、詳しくは読んでみてほしいのだが、僕がこのサイトで提唱している「儲かっている化学メーカーで営業職をやる」と通底している。
少しだけネタバレすると「積み上げが効く仕事をしなさい」ということだ。
これは僕が提唱する、まさに真髄である。
積み上げが効く仕事は、だんだんラクになっていくからだ。
キツい営業 ラクな営業
『キツい営業 ラクな営業』ヤコバシ(2020)
最後は僕が作った本。
僕はブラック企業も、ホワイト企業も経験した。
休日は80日から120日以上となり、労働時間は14時間/日から実質3時間/日となった。
そして年収は330万から450万になった。
その中で疑問に思った。
なぜ僕自身は何も変わっていないのに、休日が増えて、年収が上がったのか?
ブラック時代の方がよっぽど頑張っていたし辛かったのに、ホワイトはラクなのに年収が激増した。
なぜなのか?とずっと考えていた。
その答えを見つけたので、電子書籍を作った。
詳しくはこちらの記事でこの本の特徴を紹介している。
他にも有効な書籍があれば随時追加していく。
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