「コスパ良い企業の探し方」という記事には多くの質問をコメント欄より頂いております。
気がつけば膨大な量の質疑応答になっておりましたので、ここらでひとつ、編纂し直してみようと思い立ちました。
読者の皆様の率直な疑問の宝庫と思いますので、個別記事にして紹介していこうと思います。
下記のコメントを頂きました。
ひー より:
2020年6月2日 11:27 AM (編集)
いつも読ませて頂いております。①私現在、化学メーカーで利益率10%かつ非上場の営業職を探しています。
しかし、なかなか採用がありません。そこでかわりに機械部品の会社に手を広げているのですが、そこ(機械メーカー)でもゆふるわできると思いますか?
(大手で)例として挙げさせてていただくなら、日東工器さん、キッツさん、TPRさんのような、化学ではないけれけど、利益率が10〜20%くらいあり、ルート営業と明記され、残業や離職もともに10〜20以下の優良(な感じがする)な会社さん達です。
もちろんこれらは大手なので、現実には更なる中小や非上場企業を狙っています。化学メーカーとの違いは製品のパクられやすさと、変化の速さかなと思います。
②また、化学の利益率5%と、機械の10%ならどちらがいいと思いますか?
③質問は独立の手法へ変わるのですが、ヤコバシさんは勝手ながら首都圏住まいのような印象ですが、サウザーさんはルート営業の田舎でボロ物件をされていたと思います。
小規模なメーカーの営業職だと営業所が東京にしかなく必然的に東京に行かされてしまうと思うのですが、ボロ物件を狙うなら地方の企業かあるいは地方に営業所がある企業を狙ったほうがいいと思われますか?
それとも、ふんどし王子さんやポールさんのように工場で働ける生産管理などを狙ったほうがいいのでしょうか。
回答します。
化学みつからん…機械でもいいのか?
まず、見つからないのはこのコロナ不況のご時世、仕方がないかもしれません。
とはいえあきらめないでほしく思います。
いつかは出ると信じて、定期的に探し続けてください。
私の勤務先も10年に1回のタイミングに偶然、出会えました。
企業の側も、偶然誰かが体調を崩して退職してしまうから、仕方なく補充を探す、というような都合で求人を出したりします。
さて機械について。
まず挙げていただいた大企業のHPを確認しました。
どうやら、その機械やパーツで、かなりのシェアを誇っている模様。
こういうシェアを取れている会社はゆるふわです。
では、それ以外の機械メーカーについて私見を述べます。
別に悪くはないと思いますが、ゆるふわの要素が減ります。
ゆるふわの要素とは「長く変わらない」と「リスクの分散」です。
まず化学業界の物質は全く斬新で新しいものがメインの業界ではなく、昔から売っている化学品を安定供給するというのがメインです。
逆に機械系は技術革新が毎年あり、常に新しくて付加価値の高いものを作り続けなくては、生き残れないのではないでしょうか。
とはいえ、これも一概には言えず、昔からずっと同じものを変わらず供給しているような機械メーカーもあることでしょう。
そういう「同じものを長く〜」という性質が大切です。
勝手にリピートオーダーされるような商材の性質です。
常に新しいものを開発するとなれば、営業マンの負担は当然、増えます。
勉強もし続けなくてはならないでしょう。
そのため、知識経験の積み上げの効率が化学より落ちてしまいます。
化学はひたすらに知識経験が積みあがっていくので無駄があまりないのが良いところです。
対して機械は短めの期間で、新しい技術にて塗り替えていくことになると思います。
とはいえ、これ自体は世の中の仕事全般から見たら、当たり前のことなので過度に心配はしなくていいです。
機械業界が特別悪いということではありません。
ただし「ラク」ではないんじゃないかなと思います。
対して化学は圧倒的に積み上がり、無駄が少ないのでお得と私はお勧めしています。
また機械は、どんなものかにもよりますが、大きな技術変革が恐いですね。
自動車なら、本格的にガソリンから電気に切り替わったらガソリンエンジンに付随する産業は一気に衰退する恐れがあります。
化学は比較的、幅広い業界に展開しているパターンが多いので、それもリスクヘッジになるでしょう。
化学品の方がそのリスクが低いと思います。
また業界や分野も分散しているので何かの産業向けが減っても、即死はないでしょう。
今回のコロナの影響も、自動車業界は被害甚大ですが、食品関連や包装資材などは伸びました。
結論として、機械は”普通・適正”と思います。
化学の5%と機械の10%どちらがいい?
私見ですが、化学です。
%の数字はともかくとして、営業マンの働き方が違うと思います。
化学は、勝手に毎月売れます。
常に新規開拓をしなくてはならないタイプの営業はキツいです。
機械は毎月壊れることはないでしょうから、常に新規を探さなくてはいけないと思います。
「勝手に毎月売れる」から、化学メーカーの営業マンはゆるふわなのです。
首都圏と地方
私は東京近郊在住です。
確かに東京都や、そこに近い地域ではボロ戸建て投資はできません(地価が高い)。
ただし、そこからさらに50km、100km離れると結構地価は下がってきます。
ただし地価は鉄道や高速道路、空港の影響も受けます。
首都圏なら、栃木や茨城、千葉の東側などは手が届くし車でいけると思います。
私もそんな感じで物件取得を狙っています(DIYはやらない方針)。
(追記)2021年の環境下では、築古戸建てプレーヤーが激増したため物件の確保が難しくなってしまいました。また、そのような物件の供給が増えたことにより入居者の奪い合いに…
そのような築古戸建てを選ぶ入居者は、申し訳ないですが属性が悪いことが多く、また築年数の古さから家賃も取れず、故障や修繕費が爆増することからあまり美味しい投資法ではなくなってきているのではないかと考えます。
またそもそも築古戸建てというのは、「産地」に行かなくては手に入りません。
産地とは、具体的には人口減少している地域です。
空き家を買うわけですから、それはそうですよね。
投資家の皆さん仰っているのは「不動産は、地場産業」当たり前のことですが、やはりそういうことなのだと思います。
生産管理はどうですか?
工場の生産管理はあまりオススメしません。
”普通に”働かなくてはいけないからです。定時で帰れるとは思いますが…
営業マンは「お出かけ」できるから美味しいのです。