【Q&A】その5 激務したほうが力が付くのでは?

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Q&A

「コスパ良い企業の探し方」という記事には多くの質問をコメント欄より頂いております。

気がつけば膨大な量の質疑応答になっておりましたので、ここらでひとつ、編纂し直してみようと思い立ちました。

読者の皆様の率直な疑問の宝庫と思いますので、個別記事にして紹介していこうと思います。

下記のコメントを頂きました。

や より:
2020年6月2日 11:51 AM (編集)
とても参考にさせて頂いています。
新卒で就活中です。

ヤコバシさんは

「営業職基礎は誰でもつく。だから積み上げがきく化学メーカーでの営業がオススメだ。」と主張されているかと思います。

しかし、初めに入った激務の会社での営業経験で力がついたからこそ、その結果、その営業を評価されたことによる今の会社への転職成功や、ゆるふわながらも実力があるため営業成果が出せている、という隠れた因果関係が潜んでいる可能性は無いのでしょうか?サウザーさんも然りです。

リバースエンジニアリングなため明確には確かめようがないとは思いますが、たとえば、元ZOZOの田端さんの初めに入ったNTTでの激務が基礎を作っている、メモの魔力の前田さんも初めに入った証券で朝5時から働いていたなどと著書に記録しており、(サウザーさんヤコバシさん含め)成功者には”初めに激務”の人が多い気がします。

むしろこちらの主張ほうが擬似因果なのでしょうか?

まとめると、これらを踏まえても、”新卒は初めからゆるふわに入るのではなく、最初は激務”というルートは、愚策でしょうか?

回答します。

激務による成長が転職に有利になったのでは?

激務により力がつく、というのは確かにあります。

しかし今思うのは

「そこまで苦労はしなくても良かったな、力なんてなくて大丈夫だったな」

ということです。

少なくとも「雇われ人」をする限りにおいては、そういう無双の力は要りませんでした。

私に関しては、激務により飛び込み営業のスキルが付きました。

あとチラシ作りのスキルもつきました。

ただそんなものは、今の勤務先では全く使っていないスキルです笑。

飛び込み営業ってコツがあるんですよ。ただただ回数を重ねるタイプは低い確率の中で頑張り続けるしかなくなります。

コツを掴んだ人は、飛び込みの中でうまく情報を掴んで、紹介をもらっていきます。

僕はこのコツを掴んだので、新規開拓件数を増やせました。

ただこのことは、あまり現職(化学メーカー)への転職活動においてアドバンテージにはなっていません。

転職はタイミング・運の要素も絡む

私が転職できたのは、いくつか要因が重なっています。

まず今の勤務先に若手がおらず、若い人を欲していたタイミングに26歳で出会えたこと。

あと学歴(MARCH)も少しプラスに働きました(中小企業なので)。

また、個人的な能力を言えば、私は愛想が良く、第一印象が良いとよく言われます。

このことからも、2冊目に作ろうとしている電子書籍においては第一印象力を高めることを推奨します(今書いてるから、ちょっとお待ちを)。

サウザーさんについては、あくまで憶測ですが、まず1社目が著名な大企業だったこと、そして年収ダウンを受け入れたとのことですから、そういう要素があったのだと思います。

また、サウザーさんも第一印象かなり良いので面接は強いと思われます。

激務するから成功するのでは?

激務には2種類あると思います。

自分でやる激務と、上司に言われてする激務です。

ユルめの大企業にいたとしても、自分の成績を伸ばそうと思うなら、その働き方は自ずと激務になっていくでしょう。

訪問件数を増やしたり、提案書類を作ったり、そのための勉強をしたりしていれば、自ずと激務になります。

しかしそれが自発的なのか、強いられているのかは全然違います。

強いられているというのは、上司に

「今月の売上予測どうなってんだ!?絶対達成だからな!今見込み何件だ!?」

と毎日詰められているような状況です。

これはもう、怒られて詰められて、無理矢理がんばっている状況です。泣きます。

私の場合は、両方でした。

私は自分に力をつけたいと願い、また会社も営業マンを叩いて売上を増やすタイプの商材でした。

その相乗効果で、私は自作の資料をたくさん作り、膨大な訪問件数をこなしました。

その結果として売れた、というだけで正直今思うと…徒労でしたね。

化学メーカーに転職してからも、同じようなことをやりましたが、これはうまくいきませんでした。

なぜかと考えたら、当時の私はただの第一印象が良いだけの営業マンだったからです(飛び込み営業特化型だったのです笑)。

そこから、私の次なる研究が始まりました。第一印象ゴリ押しだけではダメなんだと。

それを結集させたものが2冊目に企画している「被購買力」です。

すこしネタバレしますと、結局お客さんというのは知識と経験豊富なプロから買いたいわけです。

そして騙されたくないわけです。怪しいヤツから買いたくないわけです。

初心者が陥りがちな落とし穴を事前に教えてくれて、それを塞いで一緒に歩いてくれる頼れる朋友を求めているのです。

そういう営業マンになれたら、自ずと新規開拓できます。

激務にも2種類ある

話を戻しましょう。

「激務」にも種類があります。

根性でがんばれ!と尻をバシバシ叩かれた結果、成果が出るタイプの激務と、良い商品が既にあるとか、良い対応ができる下地が整っている会社で自発的に頑張るか

例を挙げてくれた田端さん、前田さんも自発的に激務していたのだと思いますよ。

貴方が自分を鍛えたいと言う気持ちもわかります。

私もそうでしたから。

しかし「あっこれはアカン」と思ったら長居はせずに転職を検討してください。

そのことだけ覚えておいて、その時にはまたこのサイトにきてください。それで大丈夫です。