新しい会社に馴染む

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知識習得

ブラック企業から化学メーカーへ転職すると、新たな職場に戸惑うこともある。ブラックという異常な世界で生きていると、世の中では普通のことが普通でなく思えてしまうものだ。これまでの自分の常識が通用しないこともある。まずはそういうことがあるのだと知っておけば、ショックもやわらぐだろう。この記事では化学メーカーに流れる独特の空気感を説明する。

偉い人から覚える

基本だと思われるかもしれないが、初めての転職の場合、新たな職場の人の多さに戸惑うことになる。ブラック企業というのは大体にして小さい所帯なので覚える人数が少ないからだ。

化学メーカーともなれば数百人規模は当たり前、その中でも日々一緒に仕事をする人たちの名前と顔はすぐに覚えよう。偉い人が最優先だ。転職者である自分は周りが全て知らない人状態になるが、職場の人からしたら「新しく入ったxx君」ですぐに把握される。つまりマークされているということだ。この状態において、役員や部長などと出くわした時に、すぐに「〜〜部長」と即名前を覚えていると、相手に「オッ」と思わせられて第一印象をロケットスタートすることができる。逆に「え〜っと…どなた様でしたっけ?」は…あまりにも無様だ。

しかし人間の記憶力は有限だ。ゆくゆくはほとんどの人の名前と顔を覚えられるが、なによりも優先すべきなのは役員と部長だ。余裕があれば課長とかも覚えよう。身近な先輩は後回しでいい。とにかく上席の人から覚えていく。

覚えるには、座席表を見たり、名簿を見たりすることだ。人間は文字情報の方が記憶に残りやすい。社内営業においても第一印象はとても大切だ。特に役員さんなどは普段絡む機会がないから、最初が大切だ。

こういう社内政治のようなものはブラックで営業をしていると身につきにくい。数百人規模、数千人規模の会社で歴史がある会社というのは社内政治も重要になる。そして序列、順序が重視される文化がいまだに根強い。

こんな昭和の体制が残っているなんて、とんでもないなという感想を持つかもしれない。実際、僕も思った。だが、それに逆らっても良いことは全くない。郷に入っては郷に従えというが、特に歴史ある会社においてはその傾向が強い。

成果を出したもん勝ちのブラック企業には無い文化なので、気をつけよう。逆に、金融系など上下関係が厳しいところから来た人はこの作法が身についているから、比較的馴染みやすいはずだ。

ランチや飲み会に行く

先輩社員たちはあなたの事を仲間に迎え入れるべく、ランチや飲み会に誘ってくれる事だろう。これは素直に誘いに乗ろう。儲かっている化学メーカーというのは、古き良き昭和の価値観で生きている。そして、その生き方で十分な業界だ。ゆえに今では否定され気味な飲みニュケーションが現役な業界なのである。

一瞬、嫌だなと思うかもしれない。だがこれは職場に対する先行投資だと考えて欲しい。職場とは、一緒に働く同僚や上司、「ヒトの集まり」のことだ。確かに飲み会に3時間ほど使ってしまうかもしれない。だが、そのわずか3時間を供出することによって、その後何年も、何十年も居心地の良い環境を作れる。先行投資だと割り切ろう。前項の名前を覚えるのと同じく、この時もロケットスタートを切ろう。

共通言語を持つ

名前を覚え、飲み会に参加したら、いよいよあなたは「外部からやってきたお客さん」から仲間にいれようかどうか、という段階に至る。正社員という雇用形態はただの記号であり、真に仲間に入れてもらえるかどうかは、個々人との人間関係になるからだ。

繰り返すが化学メーカーは古き良き昭和の雰囲気。故にそこに馴染むことなくして恩恵は受けられない。ここで孤立すると村八分になり、かえって居心地が悪くなる。ブラック企業は成果が最優先で、成果を出すために切磋琢磨するから人間関係をあまりケアする必要がない場合も多いかと思う。そもそもあまり会社にいないし。

そういう環境とは対極の化学メーカーに入社したのなら、先輩社員たちの仲間になる必要があるのだ。言い方を変えると、お友達にならなくてはならない。

オイオイ仕事だぜ?と思うかもしれないが、僕が推奨する「儲かっている化学メーカー」は儲かっているがゆえに成果主義など存在しないし、職場の和を最優先する。これは儲かっているがゆえに生まれる環境なのだ。

儲かっていないブラックは殺伐とした雰囲気か、仕事の話しかしない集団であろう。化学メーカーは儲かっているので、なんだか学校のクラスや大学のサークルみたいな雰囲気になるのである。ちなみに僕はこのぬるい雰囲気に最初、戸惑った。こんな馴れ合いの環境でいいのか?切磋琢磨は?新規開拓は?数字は?とブラック仕込みの思考回路だったが、それが異常だったと気がついた。

そんな環境で人々とお友達になるにはどうすれば良いのか?それはつまり、学生時代とおなじく、同じ趣味を持つというのがポイントになる。学生の頃、スポーツやゲーム、漫画を共通点にして友達を作ったはずだ。僕らは日本語は話せるが、お友達になるには趣味という共通言語が必要だ。

そして、学校のようにぬるい環境である儲かっている化学メーカーにおいては、下記4つが流行っていることが多い。

  • ゴルフ
  • 登山
  • 釣り
  • クルマ

僕の研究では、営業職ならば半数以上がゴルフ。ゴルフをやってない人は登山か釣り、それも当てはまらない人はクルマやバイクだ。これはおじさん達に限るのであるが、これらを共通言語とするのはとても重要だ。

偉い人から名前を覚え、ランチや飲み会に行き、趣味を合わせる努力をする。最初はこれをしっかりやって、足元を固めよう。儲かっている化学メーカーは、あなたに即戦力など求めていない。良きお友達になれるかどうか、それだけを求めているのだ。

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